指揮者のドキュメンタリーを見ました [音楽]
今日は、BSで放送されたドキュメンタリー「ムラヴィンスキーの肖像」を見ました。
http://www.nhk.or.jp/bsclassic/
ムラヴィンスキーさんはロシアの大指揮者で、長年レニングラードフィル(現サンクトペテルブルク・フィル)を指揮されました。この方の演奏は、チャイコフスキーの4・5・6番のセットCDなどが有名です。私の友人で、「チャイ4はこれが1番!」という人が何人かいます。私は4番はあまりきちんと聴いたことがないのですが、6番悲愴の1楽章冒頭部分は、1聴の価値ありだと思います。なんというか、「悲しいという感情さえもなくなってしまった・・」 という音がします。初めて聴いたとき、こんな音が出せるオケがあるのか! と衝撃を受けました。
さてこのドキュメンタリーは、ムラヴィンスキーの演奏会やリハーサルの映像を交えつつ、奥様や元レニングラードフィルの団員、ヤンソンス、ザンデルリングが彼の音楽や行き方を語る というものでした。
(立ち見のお客さんがいっぱい!?)
この中で印象的だったことは、、
その1 噂通りの完璧主義?
・完璧主義者だったと言われるムラヴィンスキーさん。シューベルトの「未完成」冒頭のヴァイオリンの刻みを、何度もくりかえしやっていました。「もう1回」「もう1回」「リズムがない、こうだ(歌を歌う)」「もう1回」・・。レニングラードフィルの音は、こういう地道な練習を繰り返して磨き上げられていったのですね。
・ショスタコービチの交響曲では、「刻みに不安と緊張感がない!この曲が作曲された背景を忘れたのか!!」と怒ったそうです。 本当に音楽と作曲家を愛していたのだな、と思いました。
・ブルックナーの練習では、リハーサルがあまりにもうまくいったため、「これ以上の演奏はできない」と言って本番をキャンセルしてしまったそうです。(そんなー!!)
その2 プライベート映像もちらり
砂浜や森の中で、ムラヴィンスキーさんがビデオカメラに笑顔をふりまいていました♪ 奥様がとった映像でしたが、あぁムラヴィンスキーさんにもこんな一面があったのね~と思いました。(あ。彼は3回結婚したそうです。恋多き人だったのでしょうか。)
その3 インタビューの言葉
インタビューで、こんなことをおっしゃってました。
「人間には無限に多くの領域があり、誰もが人類の歴史を内に抱えている。
そこにすべてがある。
どんな音楽にも核となる部分があり、我々は自分の中に
音楽と最も呼応する領域を見出すことができる。」
とても印象に残ったので、DVDを一時停止してメモしました。
私はプロの演奏家ではありませんが、今後音楽と向き合う上で、自分の中の「音楽と呼応する部分」をしっかり見つめていこう と思いました。
こういうドキュメンタリーは、CDの解説書だけではわからない、指揮者の一面を見ることができておもしろいです。スイトナーやベーム、ヴァントもやってほしいなぁ(^^)
楽譜に書いていないこと [練習・レッスン]
先日のレッスンは、マザスの「3つの2重奏」の1番の3楽章でした。
レッスンで先生に指摘されたのが、この部分。
「楽譜に何も書いてなくても、こういうところは盛り上げるんですよ」
「もう何年も音楽やってるんだから、自然にやってくれないとね(笑)」
と言われました。はい、そのとおりです~(^^;)
同じ音形が3回続くところは、3回目に向けてクレッシェンド(+少~し早く)しなさい とのことでした。
もっとイメージを膨らませながら譜読みをしなければなぁ。
お気に入りのCDや、「うぅん、うまい」と思う演奏は、
楽譜に書いてないことが盛りだくさんです。「色がある」と言うんでしょうか。
例えばクレッシエンドひとつとっても、単純に音が大きくなるだけでなく、
勢いが増すもの、重みが増すもの、緊張感が増すもの、切なさが増すもの(!)だったりと、本当に様々です。
そいういう所まで考えて、音に表せるようになりたいと思う今日この頃です。
私の場合、まずは楽譜に忠実に弾けることが最優先ですがね(^^;)v
追記:
最近はガット弦を使っていたのですが、高湿度のためか二日連続で切れてしまいました。弦が切れること自体が久しぶりだったので大ショック!!
暫定対応でピラストロのトニカに変えたところ、なんだか音がひらべったい。
ひらべったいビオラなんて悲しすぎます(涙)
やっぱりオブリガートか、初挑戦ヘリコアにしようかな。
※ガット弦とは、羊の腸を使用した弦のことです。(羊さんありがとう!) ちゃんと鳴らせればすご~く良い音がでますが、なかなか鳴らすのが難しい上に、温度や湿度の変化にめっぽう弱いのです。
「トルコ行進曲付き」の「シンバル付き☆」 [音楽]
モーツアルトの話ばっかり書いてる気がしますが、、
NHKの「毎日モーツアルト」という番組をご存知でしょうか(^^;)
モーツアルトの人生を年代順においながら、毎日1曲ずつ紹介するという、モーツアルトイアーを代表する(!?)大型番組です。(1日10分ですが 笑)
http://www.nhk.or.jp/mozart/ ←曲目紹介はこちら♪
私は「DVDにとっておいたものを後から観る方式」を採用しており、
今日は有名なピアノソナタ K.331 「トルコ行進曲付き」を見ました。
演奏は、クリスティアン・ツァハリアスさん。
・・・・なのですが、なんとこの演奏、3楽章の後半にシンバルが付いてました!
シンバルが入る場所は、♪ラシド~ラシドシラソ~~ ファソラシソミ
¥ ¥ ¥ ¥ ¥
¥をつけた部分で、左手に装飾音がつく音と一緒です。(多分・・)
シンバルといっても、交響曲につくようなガシャ~~ン という音ではなく、
カシャ(ァ)ン というかんじです。大きさも小さいんじゃないかな。
これ、最初はびっくりしますが、聴いてると楽しくなってきます(^^)v
なんでも、作曲当時ブームだった「トルコ軍」を象徴するものだとか。
そういうわれるとそんな気がしてきますねぇ。
演奏はこの調子で最後まで行くのですが、
シンバルさんは微妙に淡々と叩いているかんじで、ちょっと面白いです(^^)
あまりにも有名な曲だし、色々な演奏がありますが、
今日はトルコ行進曲の新しい楽しみ方発見~ というかんじでした。
それと、少ない音符でも躍動感あふれるダイナミックな曲を作ったモーツアルトさんは、
やっぱり素晴らしいなぁと思いました。
さてさて、疲れもふきとんだことだし明日も仕事がんばろう。
ピアノ協奏曲20番(その1) [練習・レッスン]
今日は時間があったので、オケの曲を練習しました。
♪モーツアルト ピアノ協奏曲20番
とても美しい名曲ですね。(しかしこれだけ美しいと、アマオケがやってはいけない気配が濃厚です(><))
さて、私は曲を練習するとき、
ゆっくりさらった後で勝手にオケのCDと合わせたりします。
で、さらにそれを録音し、自分の弾き方をチェックします。。
今日は、
ピアノ:クリフォード・カーゾン、
オケ:English Chamber Orchestra(イギリス室内管のことか!?)
指揮:Benjamin Britten(ベンジャミン・ブリテン?) でした。
部屋で大きめの音量で聴いたら、冒頭のオケが重々しいのに美しくてびっくり。
あぁ、こんな演奏を生で聴きたい。。。最初のシンコペだけでやられてしまいました。
(ピアコン20番のCDについては、そのうち書きます。)
・・脱線しましたが、自分の弾き方をきいて思ったこと
・ビブラート、かければいいってものではない。
気持ち的にはかけたくても、かけない方がよさそうな場所がありました。
・写真の部分。
荒々しい雰囲気で弾こうとしたのですが、
リズムが一定でなく、どだばたなかんじになってしまいました。
うーん、難しいです。とりあえず、一定のテンポで弾く練習をしました。
あと、ベンジャミンさんのCDだと、この部分は音が上昇する所でクレッシェンドをしていて非常にかっこよかったです。一応それもやってみましたが、やはりどたばたしてしまいました(><)
やっぱりモーツアルトは基礎がしっかりしていないとダメですねぇ。
返り討ちにあった気分(^^;)
さてさてこれからビオラのレッスンに行ってきます。
今日の曲は、マザスの「3つのビオラ2重奏」の1番の3楽章。(ややこしい 笑)
うまく弾けるだろうか。
ザルツブルクコンサート♪(inテレビ・・) [音楽]
これから(9月2日23時~)、Bsハイビジョンで2006年1月27日のザルツブルクコンサートがやるみたいです。オケはウィーンフィル、指揮はムーティ。
1. ピアノ協奏曲 第25番 ハ長調 K.503 ピアノ: 内田 光子
2. シェーナとロンド 「どうしてあなたを忘れられよう」 「恐るるな、愛する人よ」 K.505
3. 彼をふりかえりなさい K.584
4. バイオリンとビオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364 Vn: ギドン・クレーメル Va: ユーリ・バシュメット
5. 交響曲 第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」
6. モテット「踊れ、喜べ、幸いな魂よ」 K.165 メゾ・ソプラノ: チェチーリア・バルトリ
7. 歌劇「フィガロの結婚」 から
“もうあんたの勝ちだと言ったな” “ため息をついている間に” バリトン: トマス・ハンプソン
8. 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 から “お手をどうぞ”
9. 歌劇「魔笛」 から フィナーレの合唱
2006年1月27日(モーツアルトの誕生日)にザルツブルク という時点で、
早くも興奮気味(*^-^*) 協奏交響曲と魔笛が楽しみです♪
-------------------------
(その後)
全部はちゃんとき聴いてないのですが。
・協奏交響曲
クレーメル×バシュメット。(写真は見つめあう二人ともう一人・・)
私はビオラ星人なのでついビオラに耳がいってしまいます。バシュメットの音は艶やかで深くてとても素敵。弦は何を使っているのだろうか。。
あと、この曲って管はオーボエとホルンだけだったんですねぇ。とてもそうは聴こえないダイナミックな曲なのでびっくり。さすがモーツアルトさんだなぁ。
・ハフナー
この曲はオケの響きが違った気がします。(弾きなれてるのかな 笑) 和音がよく響いてたし、細かい絡みあいもそれぞれの旋律がよく聴こえて素晴らしかった。ムーティーも一生懸命指揮してたなぁ。
・ドンジョバンニ
メゾソプラノの声が素敵でした。きんきんした声よりも、温かみのある声が好きです。
・魔笛
超楽しみにしてたのに短かった(T_T) ほんとに最後のコーラス部分だけでした。やはりこれはオペラを見に行かねば!と再決意。
いつかウィーン&ザルツブルクに行きたいものです(^^)v
あ。今日の練習は音階とレッスンの曲でした。(詳細は明日・・)